染色、製紙業とバイオマスボイラーの相性について
繊維染色、製紙業界は他業種と比較すると、経営におけるエネルギーコスト比率がかなり高いと言われます。販売管理費の50%近くをエネルギーコストが占めていることも珍しくはありません。
エネルギーコストの中で最も金額が大きくなるのは、蒸気を発生させるためのボイラー用燃料費(重油代、ガス代)です。
そのため染色、製紙はバイオマスボイラーを先行して導入することが最も早い業界でもありました。今から40年ほど前に、バイオマスボイラーが世に出始めた当初からエネルギーコスト削減のため積極的な導入方針を取ることで、大きくエネルギー転換を図ってきました。
早い段階から脱化石燃料への切り替えを推進し、木質チップ等のバイオマスボイラーを利用することで、コスト削減に取り組んできました。
蒸気の主用途は、ドライヤー工程(乾燥)です。
蒸気であたためた何本ものシリンダーに製品となる紙や反物を押し付けて通過させることで水分を飛ばし、私たちの日常にある美しい紙や繊維製品となります。
時代は変わり生産される製品は当時と比べ少しずつ変化していますが、今でも染色、製紙業において、エネルギーコスト比率が高いことは変わっていません。
一度バイオマスボイラーを使用してしまうと、そのエネルギーコストに慣れてしまい、次回の更新時に重油やガス等の化石燃料を利用してボイラーを焚くという選択肢はもう生まれません。それほど大きな差があります。
染色、製紙業がバイオマスボイラーと相性の良い理由
- 工場の稼働時間が長い(24時間操業)
- 時間あたり蒸気量が多い(6t/h以上)
上記2点は、バイオマスボイラーの設備投資費用を最も回収しやすい条件です。
染色工場、製紙工場はこの2点をクリアしていることが多く、ランニングコスト削減メリットを得られやすいためバイオマスボイラーの導入を検討される企業も多くなります。
ここ数年、バイオマスボイラーの更新を検討する企業様からの問い合わせが非常に増えています。
万能型燃焼炉ボイラーの導入実績
万能型燃焼炉ボイラーシステムの詳細は、下記から確認できます。
https://www.pascal-energy.co.jp/combustor/multiple/